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小間使の日記(1946) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 小間使の日記(1946)
製作国
上映時間86分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ロケーション主体で硬質な画面のブニュエル版(1963)に対し、ほぼ全編セットのルノワール版。
画面の感触にしても、少々強引気味なハリウッド的エンディングにしても印象は大きく異なる。

ポーレット・ゴダードの笑顔と笑い声は、後年の『黄金の馬車』のアンナ・マニャーニを思わせる快活な響きで、髪を下ろした表情のアップなどもとても魅力的に撮られている。
また、ルノワール的な風変わりキャラクターを演じるバージェス・メレディスも、その容貌にそぐわない軽快な動きをみせ印象的だ。そのハイテンション気味のアクションが、リスや家鴨とともに、生の「動」と死の「静」を際立たせている。

セットの都合によるのだろう、屋内と屋外を縦に開通するルノワール的ショットに欠ける点などには物足りなさを感じるが、賑やかなモブシーンの活気や、家鴨の屠殺の瞬間にカメラを屋外に引いて小間使い部屋の窓のショットへと繋ぐ移動などはやはり特徴的だ。

そして圧巻は、群衆を俯瞰で捉えながら横たわる男に寄っていく移動ショットの凄味。
ここでも、静と動が強烈に印象づけられる。
ユーカラさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-04 21:33:41)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 6.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.36
このレビューの偏差値 53.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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