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豪華絢爛の衣装と、宮殿をはじめとする壮大な美術セットが圧巻。
人間の群衆だけでなく、登場する動物群も猿、馬、豹、ロバ、山羊、牛、鳩と多彩な上、各種の特殊撮影も融合し、ワイドスクリーンのニコラス・レイ版と比べても遜色ない。 妖艶なマグダラのマリア(ジャクリーヌ・ローガン)に憑依している7つの悪霊を視覚化する多重露光の見事さや、イエス(H・B・ウォーナー)の死後にエルサレムを襲う天変地異のスペクタクル(暗雲と雷光、地割れと土埃)の迫力が素晴らしい。 イエス復活シーンで、天然色となる趣向も意表を衝く。カラーによる朝焼けのショットが鮮烈だ。 そして全編通してイエスに当てられる格別美しい光が印象深い。 その初登場シーンは盲目の子供の眼を癒すエピソード。子供の主観ショットである闇の画面に次第に光がもたらされる。 その中にイエスの顔が浮かび上がる。 彼の輪郭線を眩く輝かせる斜め背後からの強い光線が荘厳かつ幻想的だ。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-14 21:23:12)
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