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魔術師(1926) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 魔術師(1926)
製作国
上映時間72分
ジャンルホラー,サイレント,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 アリス・テリー(レックス・イングラム監督の妻)を苛む幻覚シーンは、ベンヤミン・クリステンセンの『魔女』(1921)の怪奇幻想イメージとも通じ合う鮮烈さ。フットライトの効果で不気味に浮かび上がるマッド・ドクター役:パウル・ヴェゲナーの形相がまた恐怖度満点である。

冒頭に登場する巨大な牧師の彫像のデザインと質感からして禍々しい。
さらに雨と稲光と炎、薬品から立ち上る過剰な蒸気、モンテカルロの村や崖上の「魔術師の塔」の佇まいと、怪奇ムードを煽るアイテムが目白押しだ。
『フランケンシュタイン』への影響も十分に納得性がある。

クライマックスは手術台の上で拘束されるアリス・テリーに迫る危機と、救助に向かうイワン・ペドロヴィッチらのクロスカッティング。
塔までの道中が少々もたついて、グリフィスの速度感と切迫感にはやはり及ばないが、格闘アクションはスピード感があり素晴らしい。
壁に突き刺さるメス。溶鉱炉の炎。燃え落ちる塔のロングショットが印象的だ。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-16 22:50:41)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 60.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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