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戦火のナージャ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 戦火のナージャ
製作国
上映時間150分
劇場公開日 2011-04-16
ジャンルドラマ,戦争もの,シリーズもの
レビュー情報
広大なロケーションと膨大なエキストラを武器とした旧来的な物量志向に、現代ハリウッド的なCG加工が微妙に織り交ざる戦争アクションが見所。
橋梁、赤十字船、強制収容所をシュトゥーカが急降下爆撃するモブシーンも旧ソ連戦争大作を思わせるスケール感であり、酷寒の大雪原で、白煙と濃霧の中を飛び交うドイツ戦車の砲撃光の明滅も迫真性満点だ。

中でも、納屋に押し込まれた村人たちがドイツ軍の火炎放射によって焼き討ちされるシーンの凄絶な業火が痛ましい。

しかしそうしたスペクタクルシーン以上に、オレグ・メンシコフがピアノ演奏を強要されるスターリン邸のシーンや、身内を虐殺されたジプシーの娘がドイツ兵の銃口を前に一人踊るシーンの静かな恐怖感の演出こそ、ミハルコフ監督の真骨頂だろう。

時間軸を必要以上に錯綜させる構成に妥当性を見出すのは難しいが、大幅にカットが施されているという日本公開版では仕方ないか。

『太陽に灼かれて』に続いて主演するナージャ・ミハルコフの従軍看護士としての活躍が不足気味に感じられてしまうのも、恐らく短縮版ゆえだろう。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 7点(2011-06-05 01:04:42)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.28
このレビューの偏差値 48.08
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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