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吸血蛾 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 吸血蛾
製作国
上映時間89分
劇場公開日 1956-04-01
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
怪奇ムードを醸成する撮影と照明設計が全編にわたって素晴らしい。昆虫館の外観に内装(特に廊下)の凝った美術が濃い陰影の中に不気味に浮かび上がる。

手や足のオブジェやトルソは怪奇演出のみならず、殺人シーンの場面転換の技法としても活用され印象強い。

クライマックスの廃ビルもスケールを感じさせる絶品のロケーションだ。取り壊し中なのか、外壁が崩れ落ち、鉄骨むき出しとなった廃墟が異空間ぶりを際立たせている。
縦の構図で捉えられた夜のビル内、飛び交うサーチライトが警官隊と犯人を照らし出し、吐息と土埃と拳銃の火薬煙が闇に舞う。
発砲音と、着弾音、追跡の足音の反響も効果満点で、視聴覚的に豊かな造形だ。

ファッションモデル役の女優も多数出演する中、安西郷子が役柄通り様々なファッションを着こなし、俄然美しい。
その分、後半から登場の金田一役:池部良の印象が弱いのが残念なところ。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-24 19:39:23)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 6.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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