Menu
 > 作品
 > エ行
 > エンディングノート
 > ユーカラさんのレビュー
エンディングノート のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 エンディングノート
製作国
上映時間90分
劇場公開日 2011-10-01
ジャンルドキュメンタリー
レビュー情報
黄金色に輝く銀杏並木の光が、街路を歩く主人公:砂田智昭さんの横顔を包む。
砂田さんが登る階段の背後で教会のステンドグラスが輝いている。
臨終を確認する音声が流れる中、街のシルエットとその背後に広がる
マジックアワーの淡い陽光が悲しいまでに美しい。

家族の交流を映し出す合間に点描される、光を伴った街・空の情景ショットが、
単に映像がキレイだとかいう事ではなく、映画の場面として印象深い。

8mm映像の中で笑う、ありし日の父の姿は誰が撮ったものか。
その粗い画調ならではのノスタルジックな美しさ。

病床で妻への愛情を伝えるシーンは恐らく、撮影者=監督不在のまま
録画されているのだろう。光量不足でザラついた画面だからこそ
夫婦二人だけの時間・空間を切り取ったこの場面はひときわ美しい。

日頃からカメラを向けてきたからこそ、自然体のままカメラを受け入れ、
何の衒いもなく被写体を生きる父。
そして砂田麻美監督を含めた家族それぞれが、被写体として素晴らしい。


ユーカラさん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-14 22:57:14)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6450.00%
7112.50%
8225.00%
9112.50%
1000.00%
作品の標準偏差 1.12
このレビューの偏差値 58.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
エンディングノートのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS