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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
製作国
上映時間126分
劇場公開日 2012-09-07
ジャンルアクション,サスペンス,コメディ,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 『映画は映画的であるほどドラマから遠ざかる』と、
本広克行が尊敬しているらしい押井守が書いている。

ドラマの本質はダイアログと状況設定にあり、
映像的主張はドラマを停滞させるから、というわけだ。

バストショット主体の対話劇でドラマは十分に機能するが、
劇場用作品となるとそうはいかない。映画的な見せ場こそ肝要だからである。

となると、既に盛んに批判されている荒唐無稽なバス突入や、
織田裕二の直感的判断と疾走こそ、
ドラマ的には不正解、映画的には正解だと見る事が出来る。

合理的動機に拠らない活劇であり、スペクタクルだからである。

あるいは、膨大なエキストラを統制しまとめあげた署内セットのモブシーンの活気、
充実した空撮、盛り上げどころで目一杯活用されるクレーン撮影の快いリズム感、
そして事件解決後の織田と柳葉のツーショットに
適切に差し込まれた朝陽の演出なども同様だ。

一方で、戒名を巡るギャグやラストの織田の演説などは、
ドラマ的には妥当であり、映画的には妨げでしかない。
活字、言語が機能するシーンだからである。

そうしたドラマ―映画のバランスの中途半端さは、
テレビドラマを始点とするシリーズ映画ゆえの性質にも拠るのだろう。

ステマを含む局の様々なしがらみ、制約、ファンサービスにも折り合いをつけながら、
映画的こだわりが伝わるのが何よりである。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 6点(2012-09-17 22:19:28)
その他情報
作品のレビュー数 62件
作品の平均点 4.95点
作品の点数分布
034.84%
123.23%
258.06%
369.68%
4711.29%
51016.13%
61422.58%
7914.52%
834.84%
923.23%
1011.61%
作品の標準偏差 2.26
このレビューの偏差値 52.05
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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