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巨神兵東京に現わる 劇場版 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 巨神兵東京に現わる 劇場版
製作国
上映時間10分
劇場公開日 2012-11-17
ジャンルSF,特撮もの,ショート(短編映画)
レビュー情報
加東大介『南の島に雪が降る』の中で、南方戦線の兵士たちは、
演芸分隊による作りものの雪や柿に涙する。

実物の雪でないのは明らかであるにもかかわらず彼らの心を打ったのは、
そこに人の手作りによる文化の感触があったからではないか、と長谷正人氏は云う。

CGアニメーションの動画が最新技術によって
いかに滑らかに軽やかに表現されようが、
コマ撮りアニメの独特のタッチと動きがいまだに新鮮さを失わないのは
実物らしさの問題ではなく、丹念な手作りの感覚の中から
作り手の人間性や心意気が伝わるからこそだろう。

コストだけでは計れない贅沢な職人技、だからこそ現在的な意義がある。
作り手の後ろ向きな回顧趣味では為し得るわけが無い。

光線に貫かれたビルの被弾部が一瞬間を置いて溶解し、炎が噴出する。
寺院をなめた背後の建築物が爆発すると共に散乱する大小様々な破片。
舞い上がる火の粉。巨神兵の姿を揺らめかせる陽炎の効果がさらに禍々しい。

崩れ落ちるビルは、内部まで高精度に作り込まれており、
安っぽい発光を用いないので鉄塊の物質感は満点である。

細部に至る作り込みとハイスピード撮影との相乗効果が生み出す即物感と重量感。
それこそが、CGには出せない具体的な味の最たるものだ。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 7点(2012-12-09 01:43:17)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 5.68点
作品の点数分布
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114.55%
200.00%
3313.64%
414.55%
5418.18%
6313.64%
7731.82%
8313.64%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 53.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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