Menu
 > 作品
 > マ行
 > 真夏の方程式
 > ユーカラさんのレビュー
真夏の方程式 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 真夏の方程式
製作国
上映時間129分
劇場公開日 2013-06-29
ジャンルドラマ,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作では海辺が舞台となる謎解きシーンは、映画では取調べ室に置き換えられる。

本来なら、その後に続く杏と風吹ジュンの面会シーンのようなセットとしたほうが
いかにも現実的で「ツッコまれ」ないだろうが、映画はあの部屋を要請する。

劇中で幾度も変奏されてきた反射装置の極め付けと云うべきミラーガラスが
そこにあるからに他ならない。

この1枚の仕切りを介した視線の劇が、
『パリ、テキサス』とはまた別種の形容し難い情感を生む。

母娘の正対する面会シーンもまた、仕切りを介して現在と過去を交錯させる。

息せき切って走る、フラッシュバックの中の娘。
揺れる水面上で、マジックミラーの背後で、喘ぐように嗚咽する現在の娘。
女優の呼吸が、ヒロインのキャラクターに文字通り生を吹き込んでいる。

そして疑似父子としての福山雅治と山崎光が
幾度もロケット実験を繰り返すシーンの清々しさは、その放物線の美しさと共に
『父ありき』の川釣りのシーンにこじつけたくもなる。

二人が横並びで座る駅舎のベンチシーン。
福山の誠実な語りの響きがいい。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-02 23:17:58)
その他情報
作品のレビュー数 80件
作品の平均点 5.62点
作品の点数分布
011.25%
122.50%
233.75%
367.50%
456.25%
51620.00%
62126.25%
71417.50%
8810.00%
945.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 56.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
真夏の方程式のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS