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《ネタバレ》 2012年と年月日までを特定しながら、吉田康弘は時代錯誤なまでに頑なに携帯電話を登場させない。
初監督作『キトキト!』では惜しくも一箇所肝心なところで使ってしまっているが、 それ以降は確信的に禁じ手としているのは間違いない。 だから、この物語の中では海外留学はまるで今生の別れのようだ。 本田翼は手紙をしたため、福士蒼汰は駅へと海岸沿いの道路を自転車で全力疾走する。 そこに普遍的な感情と、映画の躍動を生んでいる。 陽光が差し込む江ノ電の長閑な走行と、野村周平の住む日本家屋などのレトロ感も、 ケータイ無き世界でこそ活きる。 校舎の窓から夜の花火を見る未来穂香の表情がまた素晴らしい。 RAM WIREのエンディングテーマとドラマとの相性もいい。 【ユーカラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-11-11 23:51:02)
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