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《ネタバレ》 屋内シーンでの、自然光を主体としたギリギリの暗さが絶妙な味を出していて、そこに浮かび上がる柳英里紗の露出した肌が艶かしい。
『パンドラの匣』の時ののっぺりした夜間シーンに比べても格段に良くなっている。 シネコンにかかる凡百ご当地映画のような、方言強調や有名観光スポットアピールもなく、かといって中心街の寂れぶりをそれらしく見せつけるでもない、 街角や郊外の飾らぬ佇まいを淡々と切り取る誠実さもいい。 ありふれた郊外の雑草地のロケーションがオープニングとエンディングを飾る「審美性からは思い切り遠い映画ならではの艶やかな時空」(「映画時評」『Playback』の頁)として画面に広がっている。 元教師を演じる川瀬陽太の卑屈でありながらごこか憎めぬ風貌とナレーション。癖のある脇役俳優達もそれぞれが個性的で面白い。 正気を失った松浦祐也が電気ドリルを持って三浦貴大に迫るシーンなどにもっとアクションとしての面白さがあれば尚良かったが。 タイトルであるローリングのモチーフ、「おしぼり」のリサイクルについてももう少し即物的な描写、あるいは回転・流転の画面が欲しかった。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-09-21 22:58:09)
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