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《ネタバレ》 突然の奇襲で登場人物共々に観客を驚かす。ショックとサプライズの類が主であって、ヒッチコックが語るところのサスペンスのように、
ある種の感情を揺さぶってくるものではない。前半の、複数の人身事故を組み合わせた長廻しモブシーンなどはその状況に引き込んでいく上で 有効だと思うが、後半もそればかりでは単調にならざるを得ない。 折角、有村架純が手渡すお守りのエピソードををつくりながら、それを有効活用させないのは怠慢だし、 そこで流れる歌曲の用い方もさして芸がない。大泉を危機から救うのはブランド時計などではなく、こじつけでもあのiPodであるべきだろう。 そんなだから、三者の間にもドラマが生起せず感情を刺激されることもない。 ドラマを小状況に限定したのはいいとして、モールの構造や空間・設備も十分に活かしきれていない。それは屋上から地下駐車場までの位置関係と経路、 ラストの三つ巴状況の位置関係とギリギリの距離感をレイアウトの中で明瞭に示せていないという事であり、これまたサスペンスを生めていない。 同様に、劇中でのZの群れを有限でカウント可能なものとしてしまうのなら、残弾数のカウントダウンでもってサスペンスを演出すべきかと思うが。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 5点(2016-04-28 23:16:27)
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