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《ネタバレ》 野次馬役のエキストラを絶妙に配置したロケーション、全身でのアクションを捉えるフレームサイズとポジションの妙、
そして持続的なショットによる危険な擬斗の泥臭く生々しい迫力。 誇張の無い打擲音や、奥歯が地面に転がる音の触覚性・物質感。 柳楽優弥らの身体性を伴った画面の力は、「心の闇」とかの心理主義には持っていかせない。 商業映画でこれをやるのは果敢である。 それでいて女性の描写もぬかりなく、ベッドでの事情聴取に応える小松菜奈の流し目の凄艶さなども特筆だ。 ついでに、運河を渡るボート、自転車、スケートボード、自動車など、映画的ビークル類の充実もいい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-10-08 23:28:07)
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