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東への道(1920) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 東への道(1920)
製作国
上映時間109分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,サイレント,モノクロ映画,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
ドラマティックな展開をさらに盛り上げる幾重ものクロス・カッティングによって、あっという間の134分間。個人的には、同じリリアン・ギッシュとリチャード・バーセルメスのコンビ作『散り行く花』よりも人種や年齢的な違和感がない分、主演二人への感情移入がよりスムースであるというのもあるが、何よりもショットの一つ一つが見せ場といって良いほど魅力的であり、その画面の充実ぶりが観る者を引き込んでいく。一見、何気ない家屋や農場の情景ショットの、そのフレームの中で戯れる犬や猫、鶏、雛たち、あるいは風に揺れる枝葉、雪、ドア、揺り椅子など数々の要素が常に画面を息づかせ、活気づけている。とりわけ美しいのは、第二部で河辺に佇む二人を包む夏の夕暮れの光。そこに、終盤のクライマックスへのさりげない予告ともなる滝のワンショットが静けさ(音)の演出として挿入され、一際叙情を満たす。そして、文字通り命懸けのショットが織り成す解氷のスペクタクルと救出劇の高揚感。観る側がエモーションを共有する奇跡的なアクション。これぞ、映画。
ユーカラさん [DVD(字幕)] 10点(2009-09-07 21:14:20)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 8.44点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 56.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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