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ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
製作国米,香
上映時間116分
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの,犯罪もの,刑事もの,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 全編を貫くのは「見る」という主題。人造人間識別機の画面に映る瞳、潰される目、眼球製造者、フクロウの目。画面の到る場所に様々な「瞳」が提示される。人間は識別機を通してしかレプリカントを判別できない(直接視覚の無力)。ハリソン・フォードがエレベーター内のショーン・ヤングに視覚では気付かない場面なども象徴的だ。これを画面上で補強するのが、闇の領域と蒸気・雨を大きく取り入れて視界を遮るノワール風照明設計である(ブラインド等の使い方も秀逸)。この映画はその盲目的人間が、目を閉じ頭を垂れたルトガー・ハウアーとの視線の切り返しを経て「開眼」(夜の闇から晴天への転換)するドラマともとれるだろう。ラストで対峙するルトガー・ハウアーの見開いた瞳は映画冒頭の「青い瞳」へと回帰し、その台詞「オリオン座の片隅で燃える宇宙船」「タンホイザー・ゲートの側で輝く星」が、映画のファーストショット(夜景と炎の俯瞰)と重なり直結していく巧妙な構成が非常に見事である。
ユーカラさん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-11 19:56:35)
その他情報
作品のレビュー数 57件
作品の平均点 7.16点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.75%
323.51%
435.26%
523.51%
61322.81%
71017.54%
81221.05%
9610.53%
10814.04%
作品の標準偏差 1.93
このレビューの偏差値 52.27
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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