Menu
 > 作品
 > コ行
 > 子猫をお願い
 > Qfwfqさんのレビュー
子猫をお願い のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 子猫をお願い
製作国
上映時間112分
ジャンル青春もの
レビュー情報
例えば静かな電車に女子高生5人が乗り込んだとする。その瞬間まわりの空間が一変するのは誰もが想像のつくことだろう(単純に「うるせえなあ」っていうのもあるけどそれは別・・・エネルギーの問題です)。サラリーマンが5人乗っても混むだけだ。この映画は要するにそういう映画である。なんでもない場所を、あるいは映像的に美しい場所ですら、彼女達が画面の中にいるだけで彼女達の世界に変えてしまうようなとんでもない映画だ。5人が集合している時はもちろんの事、1人になった時でもその強度は消えない。上司に雑用扱いされゲーセンで一人ふてくされてDDRに熱中していても、冴えないサウナの受付嬢として老人に甘酒をサーブしていても、「こんな孫は知らん」と家の中に入れてもらえない時でも、そして家の修理代のために借りた金で機種変更した携帯で着メロを選んでいても、である。要するに場所は人によって染まる。だが時間が経てばその染めるのに用いた染料はやがて色あせる。のだけど、ごくわずかの人間に限り、映画の神様からどれだけの時間が経っても色あせない染料を与えられることがある。この映画から発散するエネルギーの無尽蔵さを目の当たりにすると、上記のような人間に当て嵌めたくなるわけです。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 10点(2005-01-24 02:20:28)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 6.86点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4313.64%
500.00%
6731.82%
7418.18%
8522.73%
914.55%
1029.09%
作品の標準偏差 1.66
このレビューの偏差値 61.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
子猫をお願いのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS