タイトル名	緋牡丹博徒　お命戴きます
製作国	日
上映時間	93分
劇場公開日	1971-06-01
ジャンル	アクション,ドラマ,シリーズもの,ヤクザ・マフィア

説明不能の面白さ。この映画がどうして面白いのかわからない。カッコよすぎる鶴田浩二が殺されて組の者たちが泣き伏している中、藤純子以外の照明が落ち、独白を始める。ここから先、この映画は奇妙な方向へと向かう。それまでは仁侠の世界と明治時代という背景がバランスよく進行していくのだが。この進行を一本の大きな幹とするなら、前述したシーン以降、ブワッとその幹が枝分かれする。陸軍大臣をブン投げるあたりからその枝分かれは一気に加速し、また絡みつきながら向かうべき終末であるチャンバラで再び一本の幹に収束する。こうやってダラダラ書いていっても何故面白いのかまでたどり着きそうにない。逆に言葉で説明するほど遠くなる。とりあえずわかったのは映画に思想も哲学も物語もいらないということ。映像美だって本来いらないものかもしれない。いや、ウソ。やっぱりこれらは必要なものである。ただ、私が言いたかったのは、そういうものがなくても映画を作れちゃう選ばれた人間はごく僅かに存在している／していた、ということだ。

作品のレビュー数	5件
作品の平均点	6.80点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 0 0.00％ 4 0 0.00％ 5 1 20.00％ 6 1 20.00％ 7 2 40.00％ 8 0 0.00％ 9 1 20.00％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.33
このレビューの偏差値	62.50 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値