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ミュンヘン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミュンヘン
製作国
上映時間164分
劇場公開日 2006-02-04
ジャンルドラマ,サスペンス,スポーツもの,犯罪もの,歴史もの,実話もの,小説の映画化,スパイもの
レビュー情報
実に暗くて冷たくて重たい映画だった。9.11が世界と映画のあいだにもたらしている歪みと、スピルバーグの内なる悪意(というか、なんか黒いもの)の肥大化が、20年以上前に起こったショッキングな事件をさらに不気味なものへとチューニングしてしまったような、そんな感じ。でもだからといって映画がグニャリとしているわけではなくて、映画自体は非常に洗練されているので見ごたえは十分。罪悪感ではない、エネルギーの消費としての殺人の重量みたいなものを感じられる映画だと思う。その最たる場面が、誰の印象にも残るであろうオランダ女の登場する部分。彼女の存在感はそのまま死を喚起させる。確か、彼女がらみで直接ではなくても仲間の3人が死んだはず。それが事実に基づくか基づかないかは置いても、イメージの喚起力が現実を凌駕してしまうような凄みがここにはあった。それにしても「映画のような」という形容詞すらついたあの同時多発テロだが、映画はこのミュンヘンのラストのように再びタワーを甦らせる事だって出来るということを忘れてはいけないと思う。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 9点(2006-05-17 12:56:39)
その他情報
作品のレビュー数 141件
作品の平均点 6.91点
作品の点数分布
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221.42%
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442.84%
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62517.73%
74834.04%
82719.15%
9139.22%
1064.26%
作品の標準偏差 1.53
このレビューの偏差値 58.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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