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《ネタバレ》 冒頭のデストロンによる襲撃のシーンだけでマイケル・ベイという人がスピルバーグなんかに比べてはるかに劣っている事は確信できるが、それでも主人公に似つかわしくないがゆえに主人公たる権利を持ったシア・ラブーフの挙動を見ていれば何となく飽きないし、ロボット達がガチャガチャと己の変形に勤しむ様を眺めるのも暇つぶしには良いかと思う。が、やはり長い。144分という上映時間で作られる映画じゃないと思うが。100~110分ぐらいに収まれば、ファミコンソフト「コンボイの謎」の冒頭における突然死がもたらした悪夢から多少は解放されたかもしれない。それにしてもこの映画には、「コンボイの謎」が備えていたような、作り手の無垢な悪意が全くない。「たけしの挑戦状」の悪意と北野武の映画が持つそれとは、やはりどこかで通底しているのだと思う。まあ、そんな事はどうでもいいとして、この映画は主要人物(ロボットは除く)が結局誰一人として死ななかったような気がする。また、ロボットたちも「帰れない」とか言いだして結局地球に住む事になるのだが、この映画には死/別れが徹底して出てこない。意図的にそうしたとは思えないし、原作がそうなってるからなのだろうが、せめて英雄は静かに去れと言いたい。
【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-09-27 23:18:03)
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