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ブラックブック のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブラックブック
製作国オランダ,独,英,ベルギー
上映時間144分
劇場公開日 2007-03-24
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの
レビュー情報
《ネタバレ》 「バベル」でも陰部露出だの排泄行為が生々しい形で出てくるのだけど、「ブラックブック」でのそれは、陰毛染め(その後の「しみる~」がヤバい)にせよあの○○ぶっかけにせよことごとくが(本当らしさという部分もあるだろうが)フィクション発動装置であり、また同時に女の一代記として用意された厳粛な儀式と言っていい。カリス・ファン・ハウテンの表情は、最後に1回泣き崩れる以外は殆ど変わらず(彼女を泣き崩させた相手はなんと、スパイとして潜入した先のナチスのお偉いさん)、悲劇が蓄積する度にむしろ官能的な姿を形成していく。歴史に忠実な映画ではなく、映画に忠実な歴史に生きる彼女の受動性(要するにバーホーベンやりたい放題)がこの映画に見事な亀裂を与えていると思う。映画映画の最初とラストでイスラエルが舞台のシーンがあるが、こんな不安定な場所で、当時の苦しい生活を回顧しただけで終わるはずがないと思ったら、やはり鳥肌モノのラストが・・・「悲しみに終わりはないの?」。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-10 18:20:44)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 96件
作品の平均点 7.44点
作品の点数分布
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61010.42%
72829.17%
83233.33%
91212.50%
1066.25%
作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 52.71
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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