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ハンニバル・ライジング のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハンニバル・ライジング
製作国米,英,仏
上映時間121分
劇場公開日 2007-04-21
ジャンルドラマ,ホラー,サスペンス,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ハンニバル・レクターは、復讐とカニバリズムと死体の偏愛がごっちゃになっていて役柄が全然見えてこないし、そのため彼を追う刑事の存在も非常に曖昧、なのでこの映画の主筋の弱さは明白であり、しかもその主筋にやたらと関わるオリエンタリズムは日本人でなくても失笑モノの錯誤振り(要するに日本刀が使いたいだけ。でもその単純な欲望が意外と好きだったりする)。但し、ハンニバルを引き取り、武士道精神のようなものを彼に教えつつ、次第に危うい関係になっていくレディ・ムラサメことコン・リーは捨てがたい。コン・リーはハンニバルを守る為に体を張る。それは意識されたものではなくてほとんど反射的に行われる行為であり、異常性格や過去のトラウマでぐちゃぐちゃになったハンニバル以上に、「ヒロシマ」という言葉が出るくらいで後は写真でしかその過去が語られないレディ・ムラサメは映画的な存在と言っていいし、それ以上の特別な何かになろうとしていない、つまり役柄に徹している。矛盾するようだが、この映画はハンニバル・レクター的なものが薄まれば、いい映画になっていたかもしれない。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 6点(2007-04-29 02:26:48)
その他情報
作品のレビュー数 86件
作品の平均点 5.51点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.38
このレビューの偏差値 52.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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