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罪の天使たち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 罪の天使たち
製作国
上映時間96分
劇場公開日 2010-02-20
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
ゴダールの「映画史」で、修道女が床に腹ばいになるシーンが何度か登場する。この映画いつか見てみたいなーとしきりに思ってたのだが、それは「罪の天使」だった。ブレッソンの処女長編。少女マンガの主人公みたいなブルジョワ娘アンヌ・マリーと、この世の絶望を全て背負ったかのような悪女テレーズ、という極端な人物配置や通俗的なストーリーが、後年「厳格なスタイル」とか「宗教的」とかいった感じで扱われる一般的なブレッソン像に揺さぶりをかける。このブレッソンとなら友だちになれそうな気すら起こる(同列でよく扱われる(けど全然違う)カール・ドライヤーとは、絶対になれなさそうだが・・・)。とはいえ、テレーズが脱獄に失敗する際の刑務所の閉じ込め機能の円滑かつ残酷なさまや、ラストの遺作「ラルジャン」を彷彿とさせるテレーズ逮捕のシーンなど、ブレッソン印は随所に散りばめられている。一方で、テレーズをだました男をぶっ殺しに行くシーンの充実した犯罪演出などを見るにつけ、この人はどう考えても映画が好きで仕方がないのだな、と確信した。好きだった(に違いない)映画は、もちろんアメリカ映画だろう。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 10点(2008-11-20 22:27:14)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.28
このレビューの偏差値 55.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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