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西鶴一代女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 西鶴一代女
製作国
上映時間137分
劇場公開日 1952-04-17
ジャンルドラマ,時代劇,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
カメラが「もっと田中絹代を!」と求めているみたい。それは欲情に近いかもしれない。仏像を眺める田中絹代の頭にかかる布がスウッと落ちるところや、竹やぶの中での壮絶な自殺未遂のシーンのような圧倒的な映像を見せる部分はもとより、堕ちるところまで堕ちて遂には化け猫扱いまでされてしまうところでも、あるいはラスト、屋敷の中で成長した息子に一目会いたいがために男たちの間を軽快なフットワークですり抜ける、そんなシーンでもカメラは田中絹代を決して離さない。田中絹代が役柄を超えて内面の魂を表に出す瞬間、そしてその瞬間をずっと持続させるかのような溝口の長回し。凄い。雨月や山椒大夫には無かったユーモラスな雰囲気の前半がまた良い。嫁選びの長回しシーンなんて、自分の撮影スタイルをもネタにしているみたいで二重に笑える。戦後の低迷期から上昇するきっかけとなったといわれるこの作品を是非。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-02 00:48:45)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 7.65点
作品の点数分布
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6315.00%
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作品の標準偏差 1.82
このレビューの偏差値 57.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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