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永遠<とわ>の語らい のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 永遠<とわ>の語らい
製作国ポルトガル,仏,伊
上映時間95分
ジャンルドラマ
レビュー情報
「永遠の語らい」はその上映時間の約9割がヨーロッパ文明の賛美に費やしている。それが母と娘の対話でもあれば、知性ある熟女たち(なんだかいやらしいね)と船長マルコヴィッチとの多言語コミュニケーションの中でも繰り広げられる。最初の10分ぐらいの様子からして奇妙、ストーリー性はまったくゼロ、観客はひたすらに観光ガイドになりすました登場人物たちの説明に耳を傾ける。眠くなるのは当然だろうが、この映画に関しては眠るのがなんだか怖くて、つまり何かが起こることが前提になるような箇所が何気なくあらわれてくるのである。そして大抵は目を丸くするであろうラストは、そのラストが前提なのだとすれば9割を占めた会話は全部壮大な皮肉、ということになる。ってそんなことは見ればすぐわかるのだが、これだけ徹底的に説明風紀行がなされると、文明の衝突の構図が明確に見えてくる。そして、テロはもはや大昔から行われてきた戦争の文法では解くことが出来ない新たな破壊の形として浮き彫りになる。その意味で衝撃度は抜群にあるが、大きい音も静かに聞こえてしまうぐらいの静けさに独特の雰囲気をも感じた。なんにしても不思議な作品である。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 10点(2005-05-17 01:50:43)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 7.38点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.82
このレビューの偏差値 57.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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