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《ネタバレ》 「いつまでいられるんですか?」
「奥さん次第です。」 「武志が喜ぶわ。」 直接、自分の気持を表さない奥ゆかしさに、でも二人の気持ちが理解できる、見事な"表現"というものだと思う。 最後の列車内のシーン、護送される健さんの隣に座って、わざとらしい小芝居を演じて、「待っている」ことを知らせるシーンは泣かせる。あそこで演者自身が泣くところが「松竹的」で、ちょっとどうかとも思われるが、直前の窓の外でのやり取りを見ていたはずの刑事たちが、知らん顔を決め込むのもイイ。昔の人の「情」を感じる。そしてついに、その建前というか(あくまで隣席の世間話という)体裁をかなぐり捨てて、ハンカチを渡すという部分で、感動は頂点。ひょっとしてハンカチ、黄色いんじゃないか?なんて考えちゃった自分は、ちょっと下衆で恥ずかしいが、これこそ、黄色いハンカチ(リボン)で意味が通るのだが。 …ですので、個人的には、この最後のシーンのために、そこまでの"タメ"として、途中で描かれる「行かないで」の部分は、無かったほうがいいとも思う。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-15 09:20:33)(良:2票)
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