Menu
 > 作品
 > フ行
 > 笛吹川
 > Tolbieさんのレビュー
笛吹川 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 笛吹川
製作国
上映時間117分
劇場公開日 1960-10-19
ジャンルドラマ,戦争もの,時代劇,モノクロ映画,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  戦国時代、戦に翻弄された百姓一家の物語。部分的に着色された、モノクロなのにカラー、色がついているのにモノクロという不思議な映画。パートカラーって聞いたことがあるけど、それかな?必ずしも成功しているとは言いがたいが、一部では効果を上げていると思う。『野菊』や『楢山節』など見た時にも思ったが、内容的に保守的な映画を撮る割には、映像効果の追求には大胆な監督なのだと、今更ながら感心する。

 ところで、この映画は反戦映画と解説されていることが多いが、私にはそう見えない。戦争は悲惨、不条理、とだけ叫んでいるわけではない。むしろ、貧しい百姓にとっては裕福になるチャンスであったりする。戦というものが一般市民と近しい関係なのだ、これが「戦国の世」というものなんだなあ、と妙なところに感心する。
 今、戦国時代と武将は、大企業とその経営者に例えるような、イメージで語られる事が多いと思うのだが、そういった意味では、彼ら百姓は個人商店で、大企業に就職して出世する(か、死ぬか。)という話に見える。過剰な忠誠心や、情に流されちゃう人がいる描写もしかり。そして、個人商店は跡継ぎを失って滅びてゆき、大企業はより強いところに負け、吸収される。あれ?今も戦国の世?
Tolbieさん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-04 04:27:37)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 6.73点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
219.09%
319.09%
400.00%
500.00%
619.09%
7218.18%
8545.45%
919.09%
1000.00%
作品の標準偏差 2.14
このレビューの偏差値 48.41
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
笛吹川のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS