Menu
 > 作品
 > ヒ行
 > ひとりぼっちの二人だが
 > Tolbieさんのレビュー
ひとりぼっちの二人だが のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ひとりぼっちの二人だが
製作国
上映時間98分
ジャンルドラマ,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》  このタイトルが実にいいと前から思っていた。ひとりぼっちが二人いたら、もうひとりぼっちじゃないんだという、実にあたりまえだけど、嬉しくなってくるようなタイトル。それに続く「だが」のもたらす希望。『明日に向かって撃て』級の良いタイトルだと思う。

 ’62年といえば、終戦後17年。戦災孤児と言うのが、そこそこ一人前の年齢になった頃か。こういう意味のひとりぼっちの人が、町にはたくさんいたんだろうか。いたんだろうな。
 そういった境遇の者が、苦しい社会を生きていくうちに昔の仲間と再会し、助け合い信じ合って生きてゆくようになる青春物語。

 身を売らされそうになる芸妓やら、戦災孤児やらが登場するが、決して暗くならずに見られるのは、坂本九のキャラクタのお蔭だろう。役柄と言うより「坂本九」というキャラクタにそのまま乗っかった感じである。彼の独り舞台シーンは、まあ今実際に笑いはしないが、当時は面白いシーンだったんだろうと思わせる。
 そして、まるで『ウエストサイドストーリー』の最後のシーンのように、若者たちが罪を悔いて共に歌い歩き出すシーンは、作り事めいてはいるがそれ故か、若者の歩く先の明るさを思わせる良いシーンだ。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 8点(2013-04-16 18:16:51)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
81100.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.00
ひとりぼっちの二人だがのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS