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相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
製作国
上映時間117分
劇場公開日 2008-05-01
ジャンルドラマ,サスペンス,シリーズもの,スポーツもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  この物語のキビシイところは、ストーリー中の大イベントである「東京ビッグシティマラソン」のシーンが殆どブラフであるという事だ。そして、警察と(映画の)観客を振り回したこのシーンの前後で、犯人の性格が変わってしまっている事だ。
 捕えられた犯人は、元首相を殺すつもりが無かったと言っているが、その前に4人の人間を殺し1人にけがを負わせているのだ。実行犯と計画犯の差というなら、その描写が必要だ。(ちなみに片山雛子だけ「脅し」なのは何故なんだろうか?)

 このシリーズはとにかく権力・官僚にトゲのある物語で知られている。しかし今回の映画化で、批判の対象になったのは権力だけではなく、日本人の「バッシング社会」、犯人が取り調べで「この国の目に見えない無責任さや無言の悪意」と表現したものである。これは、なかなか面白い社会批判になるのではないか?
 …と、思っていたのだ。途中までは。いや、その面もあることは否定しないが、この物語は最終的にやはり、いつも通りの官僚・権力者たちの体質の話に収束させてしまったのだ。いつものイヤミなほどの官僚批判と同じだ、と肩を落とした。
 何よりそこが残念な所だ。実際、S文書が明らかになって、殺された青年の名誉は回復されるだろうが、大衆の無責任さ・悪意といった部分は、矛先を変えるだけで何も変わらないはずだ。良く考えもせずに人を非難したことなど、やはり無かったかのように振る舞うに違いない。

 そういう意味では、やはり犯人にはちゃんとマラソン(大衆)を標的に、戦ってほしかった。
Tolbieさん [地上波(邦画)] 4点(2013-04-01 01:57:20)
その他情報
作品のレビュー数 50件
作品の平均点 4.80点
作品の点数分布
000.00%
124.00%
2612.00%
324.00%
41020.00%
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61122.00%
7816.00%
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900.00%
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作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 47.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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