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アレクサンドリア のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アレクサンドリア
製作国スペイン
上映時間127分
劇場公開日 2011-03-05
ジャンルドラマ,歴史もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》  かつてエジプトに、世界一の図書館を持った街があったと、昔聞いた。その街を通るものは、”税”のように、所持している書物を提出し、それを写し取られて返されると。
「知識」を税として価値を認める優れた街なのだと思っていた。だから、この映画を知ったときには、非常に期待した。

 物語は、その知識を重んずる価値観と、非論理で妄信的な信仰心の対立を描いている。基本的には史実だから、あまりドラマチックな展開にはならずに、最後、ヒュパティア先生の成し遂げた発見も、歴史の中に埋もれたまま、殺されてしまうのが悲しい。
 彼女が惑星の楕円軌道に気づくシーン、曲線模型の見る角度を変えて、円から楕円に見せるシーンは実に巧い!

 ところで、キリスト教をこれ程、黒く描いた映画は珍しいと思う。我々がイメージするのとは正反対に、この映画の中のキリスト教徒のカラーは「黒」。ダースベイダーにみられるように、欧米では黒は、悪または異教徒のイメージ。知識への信仰をもったエジプト人を襲撃し、策略を弄してユダヤ人をも迫害する、完全な「悪役」。
 でも、もうちょっと悪性を弱めて、その分先生たち「知識派」との対立と、奴隷くんのドラマを展開すると面白かったと思う。彼は、主人を裏切って、それでも愛していて、そして彼女を手にかけてしまう、とても劇的な役だから。

 で、結果的には、自分の期待した雰囲気の物語ではなかったので、ちょっと点は低め。
Tolbieさん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-12 12:05:38)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 6.73点
作品の点数分布
014.55%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
529.09%
6522.73%
7836.36%
8313.64%
929.09%
1014.55%
作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 48.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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