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八つ墓村(1977) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 八つ墓村(1977)
製作国
上映時間151分
劇場公開日 1977-10-29
ジャンルホラー,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化,オカルト映画
レビュー情報
《ネタバレ》  『砂の器』のスタッフによる、という惹句がとても残念に感じられる作品。
 そもそも、この原作は金田一耕助はほとんど活躍しない、登場もごく僅かであり、その魅力の大半は洞窟探検の場面に拠っている。そう考えると、この金田一は登場し過ぎで、そのくせ推理に論理的な根拠がない。彼の推理の根拠は、1:調べてみたら、真犯人は、尼子の子孫。2:真犯人の事業は破綻寸前で、東家の財産を狙ったものだ。というだけだ。論理的な根拠が何一つ無い。
 そして一番ガッカリなのは、中途半端なオカルティズムである。金田一耕助が謎を解くことが分かっている時点で、どんなに祟りや呪いのせいにミスリードしたところで、無駄なこと。晒された首が笑ったり、真犯人が最後に悪魔の形相になったりは、物語にそぐわない。ましてや、舞台を現代に置き換えているにおいてや、である。市川版を引き合いに出すのは良くないとは思うが、彼のシリーズが持っていた、オカルトではないおどろおどろしさ、そういうテイストが、特にこの作品には必要だったと思うのだ。
 そして、前述の惹句のとおり、観客の『砂の器』のスタッフ(具体的には橋本忍脚本と野村芳太郎監督)にかける期待を、完全に違う方向にうっちゃったことは、とても残念だ。この謳い文句で、感動の人間ドラマを期待しない人がいるだろうか?
Tolbieさん [DVD(邦画)] 4点(2012-06-29 01:53:52)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 103件
作品の平均点 6.51点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
210.97%
321.94%
487.77%
51110.68%
62322.33%
73332.04%
81918.45%
954.85%
1010.97%
作品の標準偏差 1.46
このレビューの偏差値 38.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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