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はやぶさ/HAYABUSA のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 はやぶさ/HAYABUSA
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2011-10-01
ジャンルドラマ,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》  未だに拙いが、昔から写真を趣味として撮っていた者として「写真とは結局は被写体力だ」と、最近よく思う。どんなに上手に撮られた美女や絶景でも、愛する子や孫の写真にはかなわない。そういう意味では、この映画、被写体(題材)が良かった。7年もの間、四苦八苦しながら制御し続け、世界初の使命を果たした自国の宇宙探査機の物語に、嫌な気持ちが起ころうはずがない。
 実際、高島兄の役だけ"技術者は変人"的なステレオタイプで、ちょっと見てられない感じのキャラクタ作りになっている以外は、概ね良かった。殊に、はやぶさの一人称形式の語りは、この物語、ミッション全体への感情移入をより促していて、「帰ってきた!」という感動を盛り上げる。
 そして、帰ってきた時のニュースでしか知らなかった、フツーの人である自分には、スイング・バイや、エンジン、日本の宇宙開発の歴史、姿勢安定などの説明は、とても興味深くありがたかった。さらに、ロケットは重さとの勝負、のようなことは聞いたことがあるが、ダイオード一本の重さの攻防が、最後の「こんな事もあろうかと・・・」という、大逆転の伏線になっているのも、うれしいヤラれ方だった。(ちなみに宇宙技術者が、このセリフで一発逆転するのは、何とも嬉しい「ヤマト世代」である。)
 この後、2本の同題材の作品が控えている。楽しみである
【原作を読んで追記】
 はやぶさの一人称の語りは、原作譲りだったと知った。なるほど、最後までそれで通した原作の最後の、「みんな、ただいま」には泣かされた。人間側を描きたい映画としては、そこんとこ、通せなかったか……。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-10 17:56:21)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 6.09点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.18
このレビューの偏差値 56.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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