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009 RE:CYBORG のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 009 RE:CYBORG
製作国
上映時間103分
劇場公開日 2012-10-27
ジャンルアクション,SF,アニメ,シリーズもの,TVの映画化,漫画の映画化,3D映画
レビュー情報
《ネタバレ》  今作の話は何から連なる話なのか、よく分からんが、かつて武器商人たちと戦っていた戦士が、任を解かれたからと言って軍産関係に従事するなど、とても受け入れ難い設定だ。「武器は悪くない、要は使い方なのだ」という論理を捨てきれないアメリカ人が書いたホンなら、それもあるかもしれん。しかしこれは、石森章太郎が生み出した「サイボーグ009」のアニメーション化なのだ。
 しかも「世界の平和と自由を守ってきたのは俺たちアメリカ人だ!俺にとっての正義は俺の邪魔をするものを排除する事だ!」と、002ことジェット・リンク。
 何だ、これは?サイボーグ達が、様々な人種・国の人間で構成されているのを、台無しにするこのセリフは!彼はダークサイドにでも落ちたのか?

 百歩譲って、今回の話はそんなお子様正義の話じゃなく、もっとシリアスな「神」をめぐる物語なのだ、という主張があるのかも知れない。確かに、聖書の冒頭とバベルの塔の物語をあからさまに引用した、「彼」の物語が示すように、今回の事件の首謀者は「神」である。
 しかもこの神は、人間が頭の中で作り上げたモノ、人間の脳の働きソノモノという解釈だそうだ。実際、現実世界で言う神は、人の作った概念だ。だが、「死への恐怖により(脳が)作り上げた」神が、実行すると自らを死に至らしめる「人類のやり直し」を行うというのも、矛盾しており納得しがたい。
 ここまでなら、自ら作ったモノに自ら苦しめられる愚かさの物語、といういささかイタイ寓話と捉えることも出来よう。
 しかし、最後に神は超常的な力を発揮してしまう。支離滅裂である。

 …と考えてきて、ふと思った。何か、一回りしちゃった感はあるが、最後の超常現象を成したもの以外の神を、「彼の声」ではなく「悪魔の声」と読み変えれば、事はスッキリする。ずいぶんと振り回されはしたが、今まで通りの「サイボーグ009」と言えるような気もする。その代り、既存の宗教をすべて敵に回すことになるが…。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 4点(2013-06-11 15:56:50)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 32件
作品の平均点 4.34点
作品の点数分布
000.00%
139.38%
213.12%
3721.88%
4721.88%
5515.62%
6515.62%
726.25%
826.25%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.85
このレビューの偏差値 48.99
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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