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武士の献立 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 武士の献立
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2013-12-14
ジャンルドラマ,時代劇,グルメもの
レビュー情報
《ネタバレ》  『武士の家計簿』『天地明察』など、ここのところ刀に物を言わさない時代劇が、多く作られてしかも皆それなりに面白く、私には嬉しい。

 商家の娘から武家の嫁になった料理上手な娘と、料理よりも武芸に執着している料理方の武士の、夫婦の愛情物語が主。江戸時代の料理、特に領主の公式料理方の話が従。武家の料理番というと、『鬼平犯科帳』に登場するねこ殿くらいしか見たことがない。それくらい珍しい着眼点ということなのだろう。
 ホントいうと、この主と従の割合が逆に、いやそこまででなくとももうちょっと料理の側に描写を割いても良かったんじゃないかと思う。

 主人公の安信の武芸への執着は、そのまま失った想い人への気持ちとなっており、それに相対する形で料理方というものが設定されており、まさしくそれが春なわけだ。
 それが、最後に料理と春を選ぶ結末が、実に微笑ましく優しい感動を受ける。

 少ない不満点を挙げるならば、加賀の料理、特に饗応料理の底力というか魅力というようなものを、細かに説明するくらいの時間を割いても良かったのではないか。加賀藩の安定を知らしめる、つまりは諍い事からの脱却を意味する宴を、彼らの料理がどのように支え、その料理にどのような意味付けがあったのか、なんて事を魅せて欲しかった気もした。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 7点(2014-07-27 19:19:49)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 5.80点
作品の点数分布
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116.67%
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作品の標準偏差 1.83
このレビューの偏差値 53.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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