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《ネタバレ》 TVドラマ「JIN」の最終回、失った記憶に抗う女性の手紙にいたく感動したが、「何かに似てる」と思って、これを思い出し、見直した。
確か、知世ちゃんは、記憶を失ってしまっても、再び出会った想い人に何か、惹かれるものを感じていたように記憶している。 さて、30年前に観た時にも思ったが、吾郎ちゃんがかわいそう。未来からやって来た薬学博士に、思い出を乗っ取られ、想い人まで盗まれる。大体、ラベンダー欲しさに未来から来るのなら、ピンポイントでやって来て、人とかかわらずに採ってすぐ帰れよ。 たぶん、こう思われてる時点で、この映画は失敗しているんじゃないかと思う。知世ちゃんが未来人に惹かれてゆく気持ちに、まったく感情移入できない。二人はひと月しか過ごしていないし、それも他人の思い出を掠め取った上に築いた関係で、二人独自の思い出は殆ど無い。指の傷を確かめた後には、この未来人は「騙した男」にしか見えない。だから、二人の(いや、一方的な知世ちゃんの)想いも、冒頭示されるような「真実の愛」には、とても見えない。 そこの所さえ、巧く作ってくれれば、知世ちゃんは可愛いし、音楽も素晴らしいし、かなり高得点だったと思う。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-07-05 16:00:40)
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