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226 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 226
製作国
上映時間114分
劇場公開日 1989-06-17
ジャンルドラマ,犯罪もの,歴史もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  久しぶりに困った映画を見た。
 この無謀な青年将校たちを、どう描きたいのか、さっぱりわからない。映画で語られている限り、この人達は威勢のいい言葉と「はずだ。だろう。」という楽観主義と、狙う相手の顔さえ知らなかった非実務的な精神論で事を起こした、大馬鹿者としか言えない。
 彼らの決断や最後のシーンを見ると、思い入れたっぷりに家族の描写などしているが、そんなことしたって、ごく一部を除いてそれまでの描写が殆ど無いのだから、「勝手に盛り上がってろ」としか思えない。少なくとも見ている者には、感傷は伝わらない。

 一番参るのは、彼らの国を憂いた気持ちを、見ている者に判らせるための仕組みが無い事だ。同じ題材の『動乱』では、売られそうになる娘、そのために脱走する兵士など、うまく描いていた。
 彼らの気持ちに賛同できれば、最後のシーンで涙したかもしれないが…。

 本当の不幸は、国を憂いて理想を実現しようとしたはずの若者さえも、日本の軍隊らしい精神論で物事が解決すると思っていた、という事なのだろう。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 4点(2013-02-27 05:02:32)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 5.65点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 43.31
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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