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2001年宇宙の旅 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 2001年宇宙の旅
製作国米,英
上映時間139分
ジャンルSF,アドベンチャー,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 有名なオープニングの、宇宙空間に太陽が昇る映像、創世記の「光りあれ」である。神を乗り越える話だから、やはりそこから始まるんだな。

 突然現れたモノリスに、おっかなびっくり触るサルたち。まっ平らなものを初めて触ったんだろうな。この「感触」だけでも、岩や生き物と違う、道具を意識させたのではないか、とも思えてくる。そして、対立するサルたちの、道具を知った側の方が、少しだけ直立度が高い(腕が地面に近いと振り回しにくいから?)。こんな細かいとこの進化をもちゃんと表現しているのは流石。で、道具が宇宙船にまで発展する、おそらく映画史に残るワンカット。これぞ「表現」。「表現」とはこういうモノだと、私はこの映画で教えられた。

 人類が、自ら作ったのでない、「科学的根拠を持つ神」らしきものを発見した時、それを見極めたいと思うのは、ごく自然な事だろう。でも、そのために、旧い神の力を頼らなければいけなかったのは、悲劇だった。
HALは、人間の作った最高の叡智・知能の結晶=神(宗教的な)のメタファだから、人間がそれを超えたり止めたり、ましてや新しい"いい人"に乗り換えられるのを許さない。でも、それを止めて、次の段階へ進む人類。すごい話だと思う。まさしく宇宙の神話、叙事詩。うむ、「Space Odyssey」は、やはり「宇宙の旅」なだけではないんだな。
Tolbieさん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2011-03-08 02:03:11)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 498件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
071.41%
1122.41%
2173.41%
3173.41%
4244.82%
5408.03%
65410.84%
7357.03%
86813.65%
99519.08%
1012925.90%
作品の標準偏差 2.63
このレビューの偏差値 53.85
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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