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雪之丞変化(1959) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 雪之丞変化(1959)
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1959-12-25
ジャンル時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  主人公・雪之丞と義賊・闇太郎を、一人二役で演じるのが、何やら伝統になっているようだが…。一人二役というのが、作劇上の意味を持っていない物語というのを、初めて見た。というか、物語の中で別人に見えるように意図された一人二役を、初めて見た。最初の衣笠監督版と同じ時代に原作が書かれており、原作にも監督の名をもじった役が登場するなどしており、この配役も原作者の意思かも知れぬ。顔の違う別人なら、別の役者がやればいいのにとは思うが、どうやら、主演俳優のいろいろな役の演技を楽しみたい、ということらしい。うーむ、舞台の有名な役を、いろんな俳優が演じる、その違いなどを楽しむのと、似ているのかもしれない。
 さて、このマキノ版は、娯楽に徹した大胆な脚色。特にお初が、かなり良い人になっている。雪之丞も浪路を積極的にコメ問題にひきずり込む。
 どうも闇さんとお初っちゃんが主役の印象。孤軒先生と脇田一松斎の役が一つにまとめられたのはいいが、お初までもが雪之丞側に都合の良すぎる役になって、話は単純化した。
 原作と違い、最後の土部三斎への決着が刀による勝負なのはよし。欲を言うと、ラスボスである三斎との一騎打ちは、もうちょっと時間をとって、魅せて欲しい部分でもあった。しかし、その勢いで、浪路まで切ってしまうのは、安直。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 6点(2012-02-08 02:43:55)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.10
このレビューの偏差値 41.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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