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一言で言うなら、予想以上に原作に忠実だった。それでいて監督をはじめとする制作陣の原作への深いリスペクトがバートン一流のこだわりとなって作品中に満ちていて、双方のファンである私は始めから終わりまで感激の思いが絶えなかった。特に、チャーリーとその家族のライフスタイルは完璧といってもいいぐらい原作に忠実に再現されていた。ただ、原作でのイノセントな奇人ウォンカ氏を演じるにはデップはやはり美しすぎた。その異質な存在感のせいでウォンカ氏が奇人変人どころか狂人に見えてしまい、結果的に作品のカラーはかなりブラックなものになっていた。ところがそこに原作にないウォンカ自身の生い立ちストーリーを絡めることで、最後にはこのブラックさが一転してハートウォーミングなエンディングにつながるというバートンファンのツボを突いた展開にうならされる。原作を大切にしつつしっかりバートン風味が効いているという監督の職人芸に拍手。マイナス1点は今回はコドモ同行につき吹き替えでしか観られなかったため。
【lady wolf】さん [映画館(吹替)] 9点(2005-10-11 23:42:00)
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