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ブラッド・ブラザース/刺馬 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブラッド・ブラザース/刺馬
製作国
上映時間118分
ジャンルアクション,ドラマ,カンフー,時代劇
レビュー情報
《ネタバレ》 映画の冒頭。デビッド・チャン演じるチャン・ウェンシャンの不敵な笑顔に引き込まれてしまったあなたはもうこの映画の虜。チャンが語りだす清朝を震撼させた清朝四大奇案のひとつ『マー提督刺殺事件』の裏に隠された衝撃の真実。それは義理兄弟の契りを結んだ3人の男の悲しくも残酷な物語。ストーリー自体は安易に先が読める展開ではあるし、やや釈然としない部分もあるにはある。しかし、スローモーションを多用したクライマックスのカンフーファイトやどこか陰りをみせる役者たちの屈託に満ちた表情(特にデビッド・チャン演じるチャン・ウェンシャンがチン・リー演じるミランに時折向ける疑惑の眼光)など見所は実に多く、それを中だるみ一切無しで描くテンポのよさには見上げたものがあります。ゴジラの伊福部サウンド風の陳永煌のスコアも各場面場面を盛り上げるのに一役買っていて非常に秀逸。
役者の演技はどれも見応えたっぷりの素晴らしいものであったが、矢張り自らの野望を果たすためには手段を選ばない冷酷非情なマー・シンイに扮したティ・ロンが問答無用に素晴らしい。理想に燃える顔の下に魔性を隠した敵役をうまく演じきった。第19回アジア映画祭・第11回台湾金馬奨で主演男優賞ダブル受賞も伊達じゃないその名演を見るだけでも本作を見る価値は十分にあると言えよう。ただ、個人的には張徹監督の最高傑作とは思わないけどね。

・・・・・・・・・ところで例のゴロゴロ転がるシーンですけど、ワタクシ初めはてっきりその奇想天外かつ怪奇な出来事を目の当たりにして「こうやって打撃の痛みを体現しているのだ。なんと斬新な表現法なんだ!」とわけのわからない納得の仕方をしていたのですが、他の張徹作品を見てみるとそんなに転がっていなかったので、これが彼の作風じゃないことが分かってホッとした。(これが張徹作品初体験作品だったので)
カニさん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-05 14:37:56)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.00
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