Menu
 > 作品
 > ホ行
 > ホテル・ルワンダ
 > どんぶり侍・剣道5級さんのレビュー
ホテル・ルワンダ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ホテル・ルワンダ
製作国英,カナダ,南アフリカ,伊
上映時間122分
劇場公開日 2006-01-14
ジャンルドラマ,戦争もの,実話もの
レビュー情報
『内政不干渉』という言葉の意味が重くのしかかる映画でした。そこの国で起こっている事態は、他国の軍人が解決してはならないという風潮。条約に基づき国連軍がいようがいまいが、民兵の暴走には太刀打ちできない。誰も助けてくれない。四面楚歌でもがくドン・チードルの胸中がつぶさに伝わります。ホテルの支配人としての職責と、一家の主としての苦悩と、公私混同することなく、敵である政府軍司令官へのワイロを、絶やすことなく、自分を捨てていく姿が、”男らしい”みたいな単純なありきたりの言葉では到底片付けらない。「この大量虐殺の映像を見ても、『まぁ、怖い』の一言で終わり、みんなまた食事に戻る」というホアキンの一言一言が非常に印象に残りました。いつもテレビでどこかの国の紛争の、空爆やらテロやらを耳にしますが、対岸の火事で終わってしまう。特に日本人は募金箱に10円玉を入れて、国際平和に貢献した気でいます。悲惨だと分かっていても何もできない無力感で、自分自身に腹立たしさを感じてしまいます。しかし、紛争の原因が、民族間の下らない偏見によるものだというのが、解決を目論むにはあまりにも根深く立ちはだかっています。おそらくナタでTutsi族の者を殺すHutu族の青年も、なぜ殺さなければならないのか分かっていないと思う。ただ周りのみんながTutsi族をゴキブリ呼ばわりしているから同調しているだけ。しかしそれが戦禍の火種となっている現実がやるせない。 最近ですと、アメリカ軍がイラクを制圧しましたが、国際平和は基より、人道的見地からも経済的見地からも果たしてそれが誰にとって良かったことなのか、ふっと考えさせられました。
どんぶり侍・剣道5級さん [DVD(吹替)] 9点(2006-08-24 17:41:43)
その他情報
作品のレビュー数 160件
作品の平均点 7.66点
作品の点数分布
010.62%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
553.12%
62616.25%
73823.75%
84226.25%
93723.12%
10116.88%
作品の標準偏差 1.40
このレビューの偏差値 56.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ホテル・ルワンダのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS