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《ネタバレ》 本多猪四郎監督と言うと怪獣映画の監督として有名であり、どうしても怪獣映画の監督というイメージしかないだろうけどこのような怪獣など出てこなくてもきちんとした人間ドラマを撮れる監督であることが本作を見ると改めて解る。鬼隊長である若林大尉演じる池部良が普段は鬼だが美しく若き女性(岡田茉莉子)の前では他では見せない優しさを見せる。そんな二人の前で死に対する怖さ、思いの全てを語る三國連太郎演じる片瀬大尉の凄まじい演技が繰り出す悲しみ、二人の前で敵軍の玉に当たり死んで行く悲しさ、戦争の残酷さとそんな状況での男達の苦しみと女性の悲しさを共に描いて見せるこの映画、それはオープニングで多くの男達の前で踊る一人の女性(根岸明美)にしても生きる為の手段としての踊りのように感じられるし、色んな意味で深く悲しい人間ドラマとして忘れられない映画になりそうだ。
【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-01 14:49:32)(良:1票)
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