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これはけしてストーリーを楽しむ映画ではない。映像のセンスを観てこれは凄い!と納得するように楽しむのがベストだと思う。何しろこんなにも昔にこれだけの映像を作り上げるこの監督の凄さ、それもサイレント映画として見せているのも凄い。近未来の大都市とはこんなものなのか!なるほどね。とか、また人間社会における支配する者とされる者の考え方についてここまでリアルにしかも、サイレントだから当然の如く台詞も少ない。それでいて、人間が機械によって翻弄される様を光と影によって浮かび出す凄さ、マリアの逃げる姿こそ人間本来の姿ではないかと考えさせられたと同時に近未来の雰囲気が本当によく描かれていて感心させられました。私が観たのは淀川長治さんの解説付きのですが、もう一つの完全版も観たい気がする。
【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-06 22:09:21)(良:2票)
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