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《ネタバレ》 怖い。怖い。古い屋敷に立ち込む沢山の煙り、家の中では沢山ローソクに火が灯ってる。そんな状況の中で何度となく繰り返し現れる。忍び寄る妻の痩せ細く、今にも死にそうな表情と肖像画、主人は主人でこれまた不気味で何を考えているのか分からない。サイレント映画だから当然、音など無いのだが、いや正確に言うとバイオリンやらピアノやらの音などは聞こえるのだが、それ以外の静かな音、例えばローソクの灯、屋敷の外の真っ白な煙り、川の水、空の色等、全てが音として聞こえてきそうな程、怖いし、不気味です。風の音までもが奏でるピアノの音に混じって聞こえてくる気がしてならない怖ろしさ、モノクロ映像が、これまた余計にこの映画をより一層怖くしている。下手に血を流さなくても、映像だけで怖がらせる事に成功している。サイレント映画だから伝わる怖さ、ホラー映画の見本のような映画だ。
【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-04-04 21:13:30)
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