Menu
 > 作品
 > ヒ行
 > ヒポクラテスたち
 > 青観さんのレビュー
ヒポクラテスたち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヒポクラテスたち
製作国
上映時間126分
劇場公開日 1980-11-22
ジャンルドラマ,医学もの,青春もの,学園もの
レビュー情報
《ネタバレ》 医学の世界、その中で生きる若者の苦悩、青春映画的な中に何か若者らしい苦しさと悲しさとがあまりにも痛過ぎて見ていてとても息苦しく感じる映画ではあるが、しかし、だからこそこの映画は評価される。実際にこの映画が公開された年のキネマ旬報ベストテンでも3位に入っている。時代を映す鏡的な映画って気がするし、今ほどまだ医学の力が発達されてないあの時代だからこそ伝わるものもある。伊藤蘭演じるみどりが何故、最後、自殺までしなくてはならかったのか?ということを考えると、私には解る気がしなくもない。手術の場所に立ち入ることが医者にとっての宿命とすると、彼女は見たくもない患者の最後を見なくてはならなかったり、そう考えると、これ以上、患者の死を見たくはないという気持ちが強くなる。そうすることで苦しみが山のようになってしまい、自殺することでそれを逃れる。もう患者の死に立ち入らなくて済む。伊藤蘭のみどりの悲しさ、医者という立場においての苦しみ、そういうものが強く感じられて、とてもやりきれない思いです。やりきれないと言えば主演の古尾谷雅人もです。この映画のあと、劇中の伊藤蘭と同じ道を実際に選んでしまった役者というよりも一人の人間としての苦しみを誰か救うことが出来なかったのだろうか?色んな意味で辛い映画です。最後に大森一樹監督という人のその後を見ると何だか森田芳光監督を思わずにはいられなくなるのは何故だろう? あっ!そうそう、因みに私もキャンディーズの中では伊藤蘭が一番好きでした。
青観さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-22 22:17:25)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 7.40点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
213.33%
300.00%
426.67%
513.33%
626.67%
71136.67%
8413.33%
9413.33%
10516.67%
作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 48.90
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ヒポクラテスたちのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS