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《ネタバレ》 映画が始まって直ぐの高速道路でのシーン、1人が車から降りて歌いだすとまた1人、また1人と次から次へと大勢の人達が車から降りて同じ様に歌い、踊り出す。おう!何処かで見た世界、ジャック・ドゥミ監督のロシュフォールの恋人たちを彷彿させるシーンにここで早くも完全に映画の世界に入るとそこから後は良きハリウッド映画やロシュフォールの恋人たちと同じジャック・ドゥミ監督のシェルブールの雨傘を彷彿させる色彩の鮮やかさ、音楽の素晴らしさに見ていてまだまだずっと見ていたい気持ちにさせられました。主人公の二人が街の夜景をバックに踊る丘の上でのシーンに昔のアステアの映画を感じる事が出来て、他にも色んな場面にこの監督の映画に対する愛情、情熱を感じる事も出来る。プールでのシーンの映画ならではの楽しさを感じ、プラネタリウムを見てる二人が舞い上がるシーンの素晴らしさ、どうやって撮影してるんだろう?色んな場面での映画ならではの素晴らしいシーン満載、数多くの映画へのオマージュを捧げるシーンばかりで一度見ただけではまだまだ物足りない。少なくともあと二回は映画館で観たいと思わせる力、魅力がこの映画にはある。私自身、アカデミー賞は全く信用していませんが、今回に限ってはこの映画こそアカデミー賞作品に相応しい。こういう娯楽作品こそアカデミー賞作品賞を獲得するベきだと声に出して言いたい。やたら小難しくて、説教臭かったり、お涙頂戴みたいな作品やミュージカル映画に犯罪を絡める様な作品なんかよりもずっと作品賞に相応しい映画です。ミュージカル映画とはこうあるベきだと思わせるお手本のようなミュージカル映画の大傑作がここに誕生!
【青観】さん [映画館(字幕)] 10点(2017-02-26 22:36:37)(良:2票)
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