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酒とバラの日々 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 酒とバラの日々
製作国
上映時間117分
劇場公開日 1963-05-03
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 酒を飲むという行為は一体、人間をどれだけおかしくすることか!この映画のジャック・レモンとリー・レミックの二人を見ているだけでも怖い。酒の恐ろしさ、それをこのモノクロの映像が余計にそう思わせるだけの凄みがある。アルコール中毒に溺れている夫を愛するが故に自分も同じく酒を飲み、アルコール中毒となる妻の苦悩、愛すれば愛するほどにどんどんおかしくなっていく妻の女としての苦しみは男よりも女の方がよく解るであろう!愛する夫の為に自らもアルコール中毒患者となってしまうというのは何とも皮肉であり、惨酷である。夫の方は何とか立ち直ろうとしても妻はそれが出来なくて、愛する夫と同じく愛する娘を置いて去っていく。これもまた何とも悲しくてやりきれない。妻が消えて行くのを部屋の窓から見つめるジャック・レモンの表情には自分が何も出来なかった。妻を助けられなかった男のだらしなさを象徴しているようである。それにしてもビニールハウスの中で酒を探して暴れまくるジャック・レモンの凄い演技は演技というよりも本物のアルコール中毒患者のようで凄く怖かった。
青観さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-28 21:08:17)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 7.36点
作品の点数分布
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929.09%
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作品の標準偏差 1.19
このレビューの偏差値 47.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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