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裸足の伯爵夫人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 裸足の伯爵夫人
製作国米,伊
上映時間131分
劇場公開日 1954-11-11
ジャンルドラマ,犯罪もの,ミステリー,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 人間にとっての欲とは金に対する欲、更には食に対する欲、そして、愛に対する欲、この映画では愛に飢える者同士の欲が描かれている。成功を夢見て男にしがみ付く女、そんな女に近寄ってくる男の欲望、お互いが相手を利用してのし上がろうとする。踊り子のマリア(エヴァ・カードナー)が映画監督であるハリー(ハンフリー・ボガード)との出会いによって人生が変わる。長い間、探し求めていた理想、夢、夢と現実とのギャップの違い、叶ったと思った夢も思い描いていた理想とは大きな違いによりどんどんと悲劇のヒロインへとなってしまう彼女、マリーの姿に夢はやはり夢であり、現実とはそんな簡単なものではないと言っているようであり、そこにこそ人間の持つ哀しみ、現実の厳しさ、監督の見つめる視線の何とも惨酷なことといったらない。あの墓場でのシーンでのハリーの姿、表情には何だかとても人生に対する厳しさと皮肉のようなものを感じる冷たい眼差し、この映画は一人のヒロインの死によって夢と理想との違いを見せ付けられているような何とも惨酷な人間ドラマとして見応え十分!回想シーンの使い方もなかなか上手く、そして、何よりもテクニカラーによる美しい映像が人生は惨酷だけど、美しい。いや、美しいけれども惨酷とでも言ってるようにも感じてしまう。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-06 21:27:01)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 7.78点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.03
このレビューの偏差値 52.09
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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