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女相続人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 女相続人
製作国
上映時間115分
劇場公開日 1950-11-21
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 いや~怖い女だなあ!父親からも愛されず、愛する男には金が目当てだと裏切られ、男にまるでモテない女の女としての恨みの凄さ、恐ろしさを主演のオリヴィア・デ・バヴィランドが凄まじいほどの怖さを見せる演技でとにかく怖い。自分が愛する男に裏切られたと知った後のドラマが特に凄まじい。女の恐ろしさ、これを観ると男は女には勝てないと思う。ここまで徹底した女の怖さ、執念、嫉妬、恨み、いやはや、本当に怖い。同じ一つの画面の中に前方と後方とに二人の人物を映すことでこれまた生まれる緊張感、この監督の演出の上手さにはいつもながら感心させられる。あのラストもこれまた女の怖さ、恐ろしさを表現している。モンゴメリー・クリフト演じるモーリスが縁りを戻したいと戻ってくるのを無視するかの如く、提灯を手に階段を登って行く時のオリヴィア・デ・ハヴィランドの顔つきがこれまた怖い。ドアの向こうで「キャサリン!キャサリン!」と呼ぶモンゴメリー・クリフトの叫びは自分が犯した過ちに対する女の仕返しを身をもって表しているようで、これはとにかく女の男に対する裏切りへの仕返しのドラマとして見応えたっぷりの本当に怖い映画です。それにしてもウィリアム・ワイラー監督の階段の使い方の巧みなことといったらない。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-08-23 18:11:15)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 7.92点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.27
このレビューの偏差値 50.48
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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