タイトル名	三匹の侍
製作国	日
上映時間	94分
劇場公開日	1964-05-13
ジャンル	アクション,時代劇,モノクロ映画,ＴＶの映画化

私は今まで五社英雄監督の映画を観て面白いと思ったことは一度もない。この監督の女性に対する画き方が嫌いであるのとカメラワークも最悪、監督自らが酔いしれているようで駄目。監督自ら酔うのではなく観る者を酔わせるぐらいでなければならない。今回、これが監督デビュー作品とのこと。なるほどこれはなかなか面白い。三匹の侍のそれぞれの個性、かっこ良さ、丹波哲郎、長門勇、平幹二郎の全く違う性格が力を合わせて悪い奴を倒す。モノクロの画面から伝わるエネルギー、役者の演技で見せるというよりは魅了する作品とでも言うべきか、本当にどの俳優もかっこ良い。対する女優陣に関しても魅力的、中でも桑野みゆきの素晴らしさ、彼女一人いるだけで作品に与える影響、男達に与える影響の強さを画面を通しても伝わってきます。本当は８点にしても良いと思ったけどやはりここでもこの監督の女性に対するいたぶり方、この監督は後の映画の多くに共通して見られる女性を痛めつける描写があるのが７点止まりにしてしまった。それでもこの映画に関しては脚本による力も大きく、他のどの五社英雄監督作品よりも面白い。監督デビュー作であって五社英雄監督のベスト作品だと思う。

作品のレビュー数	15件
作品の平均点	6.53点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 1 6.67％ 4 0 0.00％ 5 3 20.00％ 6 2 13.33％ 7 4 26.67％ 8 5 33.33％ 9 0 0.00％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.45
このレビューの偏差値	52.21 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値