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人間の條件 第二部 激怒篇 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 人間の條件 第二部 激怒篇
製作国
上映時間96分
ジャンルドラマ,戦争もの,シリーズもの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 前作に引き続き、2日連続の観賞となった第2部はこれまた見ていて腹が立つ。同じ日本人として、これほど腹の立つことはない。梶(仲代達矢)の言葉に耳も傾けない三島雅夫の黒木署長に中国人捕虜との喧嘩の末に負傷したことは中国人捕虜達が脱走しようとした事を止めたからだと嘘を言う小沢栄太郎に脱走を企てることを吹き込み、陣(石浜朗)を罠に嵌めて殺させた三井弘次にも腹が立ち、出来ることなら奴等三人こそ処刑されるべきだと言いたくなるぐらい許せない思いでいっぱいになる。この三人を更に上回る許せない奴がいる。それは安部徹の渡合である。こいつが自分の名誉のことしか考えず、脱走兵とされた七人を処刑しようとする。ここで2人が先に首を斬られ殺される。そこで処刑の立会人を命じられた梶が命を張ってこれ以上は殺させないとはむかうシーンでのそれを見て他の中国人全員、宮口精二の王亨立の掛け声と共に立ち向かうシーンに感動せずにはいられないと共にもう少し早ければ2人の命も助けることが出来たのにという梶の表情が何とも切なくて、やりきれなくなる。梶と美千子の心の葛藤も1部以上に苦しみを感じさせる仕上がりになっていて、とにかく切なくて悲しくて、高を殺された悲しみ、恨みを梶にぶつける有馬稲子の演技もこの映画の全て、中国人から日本人への強烈なメッセージとして観ることが出来る。全てにおいて、とにかく重くてやれきれない映画であるが、けして、眼を背けてはならない真実、人間としてのあるべき姿を考えさせられる映画として見応え十分!この後の話も絶対に見なくてはという気持ちになってきた。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2010-01-27 21:06:18)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
515.56%
615.56%
7422.22%
8633.33%
9316.67%
10316.67%
作品の標準偏差 1.33
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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